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「AIミコと第十係、二十一話」 清塚は真ん中に四角く穴の開くガラス(透明、十センチ四方)をもっていた。昔手品師からもらったものだった。枠にマイクロチップが入っていて、それで、拳銃の発射音で開くんだとか。 清塚の外見はイケメン。目がちょっとた…

「AIミコと十係、解体屋」第七章。 1 俺(イチロー)は、鳥羽の海岸線を逃げていた。 解体屋と称する奴に「海外へ高飛びさせる」というメールを貰って、鳥羽水族館の近くの公園に呼び出された。 来たら、逆に警察が隠れて、待ち伏せしていた。 俺は公園の…

「AIミコと第十係、解体屋」第六章 1 二日後。答志島 俺(イチロー)は、失神しているのからうっすらと気が付いて、ウッドの床に倒れているのが解った。 目の前に、男か女か解らない、超細い男(多分)が片膝をついて、俺を覗きこんでいた。フードを深く…

「AIミコと第十係、解体屋」第五章 1 三浦半島。三浦市。三浦署 所轄の王警部補が、ミコとミヤビの電話を受けていた。 「イチローという連続殺人鬼がこの近くに来ると言うんですね」 王警部補が聞いた。王警部補は五十がらまり。筋肉質のがっちりした体を…

「AIミコと十係。解体屋」第四章 1 同日。三宅島。昼過ぎ。 俺(イチロー)は三宅島で超美人の女に声をかけられた。 「実験しませんか❓ 一回、十万さしあげます」 「する。金は欲しい。でも痛くない?」 「全然痛くないです。可愛いものです。ちょっと皮…

「AIミコと十係、解体屋」 第三章 幕間 一時間後。 ミコがミヤビを捜査関係者から離れて、林の入口へ向かわせた。 今回の捜査本部は、八丈島の公民館にある。 今、駐在の体は、捜査陣皆の力で、公民館の遺体安置所へ運ばれていた。 現場の鑑識作業は、AI科捜…

「AIミコと十係」(解体屋) 第一章、本土 1 埃っぽくて、薄暗いじめじめとした室内。 ルーレットの上を生首がコロコロと転がっている。 コロコロ、コロコロ。なんとかってグループの曲の詞のキラキラ、キラキラ、みたいな調子で。 生首は暗い照明の中で、…